【無料あり】AIで曲から楽器を分離できるツール6選|ブラウザ・スマホ・PC別

楽曲から楽器を分離できるおすすめのツール

AI技術の進化により、楽曲からボーカルや各楽器を自動で分離する「音源分離(ステム分離)」が手軽にできるようになりました。

リミックス制作や伴奏作成など幅広く活用でき、プロはもちろん趣味で音楽を楽しむ人にとっても便利なツールです。

本記事では、楽曲から楽器を分離するためのおすすめツールを詳しく紹介します。

【ブラウザ】楽曲から楽器を分離できるおすすめサイト

まずは、インストール不要でブラウザからすぐに使えるオンラインサイトを2選ご紹介します。

1. LALAL.AI(高性能)

【公式ページ】:https://www.lalal.ai/ja/

【価格】:無料&有料

LALAL.AIは「早い・簡単・高音質」という3拍子が揃った次世代の音源分離サービスです。

音楽制作やカラオケ用トラックの作成はもちろん、学習や研究用の素材づくりにも活用できます。

楽曲から楽器を分離できるおすすめサイト:LALAL.AI

LALAL.AIの特徴

✅ 高精度の音源分離
最先端のAI技術を活用し、音楽や動画からボーカルや伴奏、さまざまな楽器の音を高精度で分離できます。

※例として【KOKIA – 悲しくてやりきれない】では、ボーカル、インストゥルメンタル、ドラム、ベース、音声+ノイズ、エレキギター、アコースティックギター、ピアノ、シンセサイザー、弦楽器、管楽器を個別に抽出できます。

✅ 幅広いファイル形式に対応
オーディオファイル(MP3、OGG、WAV、FLACなど)に加え、MP4やMKVなどの動画ファイルにも対応可能。

✅ 音質劣化がない
オリジナルトラックの品質を損なうことなく、音楽ステムを素早く簡単に抽出できます。

✅ 無料で試せる
「スターターパック」という無料プランでは、最大10分までの音源を分割して試聴できます。

※ただし、ダウンロードするには有料プランへの登録が必要です。

なお、LALAL.AIはブラウザ版に加えて、Windows・Mac向けのPC版や、iPhone・Android向けのアプリ版も利用できます。

\ より高性能な次世代ステム分離!/

LALAL.AIを無料で試す

2. VocalRemover.org(無料)

【公式ページ】:https://vocalremover.org/ja/splitter-ai

【価格】:無料

VocalRemover.org は、AI を活用して楽曲からボーカルや楽器の音を簡単に分離できる、完全無料のオンラインサービスです。

高精度を求めるなら有料サービスが優れていますが、シンプルさと手軽さでは群を抜いています。「無料で手軽に音源分離を試したい」という方にぴったり!

楽曲から楽器を分離できるおすすめサイト:VocalRemover.org

VocalRemover.orgの特徴

✅ 完全無料
アップロードから分離、楽器の選択、ダウンロードまで、すべての工程を完全無料で利用できます。

※2025年9月時点では、VocalRemover.orgには上位版もあり、有料サブスクリプションに加入した方のみ利用可能です。

✅ 使いやすいUI
操作手順が少なく、初心者でもすぐに使いこなせます。

✅ 各楽器の音量が調整可能
分離された各楽器トラックは、必要に応じて音量を調整したうえで、MP3またはWAV形式でダウンロードできます。

ただし、分離精度の面だけでなく、抽出できる楽器の種類もLALAL.AIに比べると少ない場合があります。

※例として【KOKIA – 悲しくてやりきれない】では、ボーカル、ベース、ドラム、ギターなどのトラックを個別に抽出できます。

【スマホ】楽曲から楽器を分離できるおすすめアプリ

ここからは、iPhone&iPadや、Androidの上で使えるスマホアプリ2選をご紹介します。

1. Moises(高人気)

【対応OS】:iPhone、iPad、Android

【価格】:無料(アプリ内課金がある)

【提供元】:Moises Systems, Inc

Moisesは、AI を活用した高機能な音楽制作・練習支援ツールです。

単に音源を分離するだけでなく、音楽家や音楽愛好家のために、様々な便利な機能を統合したサービスを提供しています。

楽曲から楽器を分離できるおすすめアプリ:Moises

Moisesの特徴

✅ 高精度なAIによる音源分離
ボーカル、ドラム、ギター、ベース、ピアノ、ストリングスなど、あらゆる楽器を高品質で分離できます。

✅ 音楽制作・練習をサポートする多機能
音源分離に加え、スマートメトロノーム、AIによる歌詞文字起こしやコード検出、オーディオの速度・ピッチ調整、キー検出と移調、バッキングトラック作成、トリミング・ループ機能、さらにコラボレーション機能も利用できます。

✅ 無料版でも十分に使える
無料プランでも、ボーカル、ドラム、ベースのステム分離に加え、コード検出とメトロノームクリックトラックといった主要な機能を使えます。

ただし、楽器の分離だけを目的とする場合、Moisesは多機能すぎると感じるかもしれません。

なお、Moisesはブラウザ版に加えてPC版も利用できます。

2. Gaudio Studio(試す価値がある)

【対応OS】:iPhone、iPad、Android

【価格】:無料(アプリ内課金がある)

【提供元】:Gaudio Lab, Inc.

Gaudio Studioは、音楽制作・練習・リミックス・動画制作など、さまざまなシーンで活用できるAI搭載の音源分離アプリです。

ステム分離、ピッチ・テンポ調整、ループ再生、ノイズ除去など多彩な機能を備え、クリアな音質で自由なクリエイティブ体験をサポートします。

楽曲から楽器を分離できるおすすめアプリ:Gaudio Studio

Gaudio Studioの特徴

✅ AIステム分離&ボーカル除去
独自開発の受賞歴あるAIモデル『GSEP』を搭載し、ボーカル、ドラム、ベース、ギター、ピアノなどを高精度かつ高音質で抽出できます。

✅ 多彩なインポート方法
端末からのアップロードのほか、Google Drive、Dropbox、公開リンクからも読み込み可能。

✅ 幅広い用途に対応
ボーカル講師や歌手の練習用、ミュージシャンのアレンジ分析、動画クリエイターのカバー動画作成など、さまざまなニーズに応えます。

✅ 高音質でのエクスポート
分離した個別の音源(ステム)や、完成したミックスを高音質で保存・共有できます。

【PC】楽曲から楽器を分離できるおすすめソフト

ローカル環境での音源分離を希望する方のために、WindowsやMacの上で使えるおすすめのソフトウェア2選をご紹介します。

1. StemRoller(オーペンソースで無料)

【対応OS】:Windows、Mac

【価格】:完全無料

【公式ページ】:https://www.stemroller.com/

StemRollerは、Facebook(Meta)が開発したAI技術「Demucs」を活用し、楽曲をパートごとに分解する無料の音源分離ソフトウェアです。

データ容量や処理時間のハードルはあるものの、カラオケ用音源の作成や楽器パート練習には最適。音楽制作や学習の場で大いに活用できるおすすめのソフトです。

楽曲から楽器を分離できるおすすめソフト
:StemRoller

StemRollerの特徴

✅ 高精度なAI音源分離
「Demucs」という高度なAI技術を使用しており、楽曲を以下の5つのパートに高精度で分離できます。

bass:ベース音

drums:ドラム音

instrumental:ボーカルを消したカラオケ音源

vocals:ボーカル音のみ

other:ギター、シンセサイザーなど

✅ 多様なファイル形式に対応
MP3、WMA、FLACなど、様々な音楽ファイル形式に対応しています。

✅ WAV形式で出力
分離後のファイルはWAV形式で保存。音質を保ちながら各パートを抽出可能。

注意点として、ソフト本体のデータ容量が大きく、ダウンロード時に約1.56GB、解凍後は5GB以上必要です。

出力ファイルも元の数MBから30〜50MBに増加し、GPU非搭載のPCでは1曲あたり15〜30分かかる場合があります。

2. Demucs(オーペンソースで無料)

【対応OS】:Windows、Mac

【価格】:完全無料

【公式ページ】:https://github.com/facebookresearch/demucs

Demucsは、AI(深層学習)技術を用いて、楽曲をボーカル・ドラム・ベース・その他の楽器に分離できるオープンソースの音楽分離ツールです。

Facebookで知られるMeta社の研究部門(Meta Research)が開発しており、誰でも無料で利用できます。

楽曲から楽器を分離できるおすすめソフト
:Demucs

Demucsの特徴

✅ 分離できるパート
ボーカル、ドラム、ベース、その他の楽器を個別に抽出可能。

✅ AIベースの処理
深層学習とPyTorchフレームワークを利用しており、自然で高品質な音源分離を実現。

✅ Google Colaboratoryで手軽に利用可能
本来はPython環境の構築が必要ですが、Googleが提供する「Google Colaboratory」というサービスを使えば、ブラウザ上で手軽にDemucsを実行できます。

感想

実際に使ってみると、利用環境や目的によって最適なツールが異なると感じました。

手軽さを重視するならブラウザ型、日常的に使うならスマホアプリ、ローカル処理にはPCソフトが向いています。

どのツールもAI技術の進化を感じさせるものでした。用途や求める精度に合わせて選ぶことで、より便利に音楽を楽しめるでしょう。

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