自分の声を元にAI音声を作れるWEBサービスが続々登場中です!
ナレーション、動画編集、ゲーム配信、さらにはボイスチャットやVTuber活動など、活用シーンはさまざま。
当記事では、そんな今話題の「自分の声を使って音声合成ができるおすすめのサイト」を厳選してご紹介します。
目次
自分の声で音声合成ができるサイト、どうやって選ぶ?
自分の声を使ってAI音声を作るサービスは多数存在しており、機能や品質もさまざまです。
では、どんな基準でサイトを選べばよいのでしょうか?ここでは特に重要な3つのポイントに絞ってご紹介します。
① 音声のクオリティ|自然な声を再現できるか?
別人のような声になってしまったり、棒読み感が強く抑揚が不自然だったりすると、実用性は大きく下がってしまいます。
ナレーションやYouTube動画などで高品質な仕上がりを目指すなら、感情表現や抑揚の再現力が高いサービスを選ぶのがポイントです。
② 使いやすさ|操作がシンプルかどうか
録音からAI音声の生成、編集、書き出しまでを直感的に操作できるかどうかも重要です。
音声合成を初めて使う方や、手軽に使いたい方は、シンプルでわかりやすいUI(ユーザーインターフェース)を備えたサービスを選ぶと失敗しにくくなります。
③ 料金|無料・有料の違いや商用利用の可否
多くのサービスは無料プランがありますが、時間や回数に制限があることも。
長く使うなら、コスパや商用利用の可否をチェックしたうえで有料プランを検討しましょう。
自分の声を使った音声合成におすすめのサイト6選【2025年最新】
ここでは、日本語の入力・出力に対応したおすすめのAI音声合成サイトを、厳選して6個紹介します。
1. LALAL.AI

LALAL.AIは、その名のとおりAIによる音声処理を行うクラウドベースのツールです。
中でも「Voice Cloner(音声クローン)」機能を使えば、自分の声をリアルなAI音声として再現できます。
使い方は非常にシンプル。高音質な音声データ(推奨:10〜50分)をアップロードするだけで、自分の声を再現した高品質な「音声パック」が生成されます。
録音は最大5つまでアップロード可能で、音質やバリエーションが多いほど、より自然な仕上がりになります。
音声クローンを生成した後は、LALAL.AIの「Voice Changer」機能と組み合わせることで、スピーチやボーカルトラックの置き換えも可能です。
LALAL.AIを実際に検証したところ、日本語で話す日本人の声を1つアップロードすると、出力として「日本語で話す声」「英語で話す声」「英語で歌う声」をプレビューできました。
日本語の音声は完全に自然ではないものの許容範囲。一方、英語で話す声や歌声は非常に自然で、実用性が高いと感じました。
2. Murf AI

Murf AIは、自然でリアルな音声を生成できるAI音声合成・クローンツールです。
従来の「機械的で平坦な音声」とは異なり、怒り・喜び・悲しみといった人間らしい感情や抑揚を再現できる点が大きな特徴です。
声優のようなナレーションから、本人の声にそっくりなクローン音声まで、幅広い用途に対応します。
クローン音声機能では、事前に録音した音声をアップロードすることで、自分の声とほぼ変わらない音声をAIで生成可能。
高精度なアルゴリズムにより、トーンやイントネーションまで忠実に再現します。また、複数の言語やアクセントに対応しており、グローバル向けコンテンツの制作にも最適です。
ただし、この音声クローン機能は試用できず、利用にはMurf AIの営業担当者への問い合わせが必要とされています。これは、主にエンタープライズ顧客向けの機能であるためと考えられます。
3. CoeFont(コエフォント)

CoeFont(コエフォント)は、自分の声で高品質なAI音声を作成できる、日本発の音声合成プラットフォームです。
わずか50フレーズ以上の音声を録音するだけで、あなたそっくりのAI音声を生成できます。
日本語で録音した声を英語など他の言語でも話せるのも嬉しい点です。
無料プランでも試用可能ですが、利用は非商用に限られ、文字数やプロジェクト数に制限があります。
また、音声のアップロードには対応しておらず、マイクを使ってその場で録音する必要があります。
一方、有料プラン(Standard/Plus)にアップグレードすれば、商用利用や長文の変換、音声データのダウンロードが可能になり、さらに既存の音声・動画データからAI音声を生成することもできます。
自然な音質と直感的な操作性に優れ、個人のクリエイターからビジネス用途まで幅広く対応できます。
4. Vocloner

Voclonerは、自分の声を使った合成音声を簡単に作成できるオンラインサービスです。
専門知識は不要で、音声サンプルをアップロードしてテキストを入力するだけで、初心者でも手軽に扱えます。
無料プランでも1日1000文字までの文字数上限があり、生成した音声のダウンロードも可能です。コストをかけずに試せるのが魅力です。
一度作成した音声モデルは保存して再利用でき、複数モデルの作成や用途に応じた使い分けも可能です。
また、一つのクローン音声で英語、スペイン語、フランス語など複数の言語に対応しており、言語ごとにモデルを作成する必要がありません。
実際に日本人の声を検証したところ、自然な日本語音声を生成できました。
ただし、元の声との一致度はやや低く、「自分の声そっくり」というよりは「日本人らしい自然さ重視」の仕上がりが特徴です。
5. Typecast

Typecastは、自分の声をAIに学習させ、テキストを入力するだけで“自分の声”で音声を生成できるプラットフォームです。
録音した音声ファイルをアップロードするだけで、簡単にカスタムボイスを作成できます。
デフォルトでは英語出力ですが、設定で日本語を選択すれば、日本語テキストから自然な音声を生成することも可能です。(数十種類の多言語対応)
ただし、アカウント登録にはGoogleログインに加え、誕生日や電話番号の入力が必要となるため、やや手間がかかります。
実際に試してみたところ、生成された音声は非常に自然でクオリティも高く、「試す価値あり」と感じました。
さらに、自分の声だけでなく、Typecastが提供する多彩なAI音声キャラクターも利用可能です。
ナレーションや動画制作など、用途に合わせてキャラクターを選べるため、コンテンツ制作の幅が大きく広がります。
6. Voicv ボイスクローン

Voicv ボイスクローンは、AIを活用して個人の声を高精度に再現する音声合成プラットフォームです。
音声データは直接録音も可能ですが、わずか10〜30秒の音声サンプルをアップロードするだけで、あなたの声をAIに学習させ、英語、日本語、中国語、韓国語、フランス語など複数の言語で自然な音声を生成できます。
高度なAIアルゴリズムにより、短いサンプルでもピッチやトーン、リズムを正確に再現可能です。
無料アカウント登録で3,000クレジットが付与され、自分の声を使ったAI音声の生成には1,000クレジット、テキストからの音声合成には296クレジットを消費します。
さらに、生成した音声を無料でダウンロードできるのも嬉しいポイントです。
出力音声はわずかに人工的な要素を感じるものの、自分の声に非常に近く、十分なクオリティであると評価されています。
自分の声を使った音声合成サイト利用時の注意点
ここでは、AI音声合成サイトを使う際の注意点について解説します。
① 著作権・肖像権の侵害
他人や有名人の声を無断で使用すると、法的トラブルの原因になります。必ず自分の声だけを使いましょう。
② 商用利用の可否
YouTubeや広告などに使う場合は、必ず利用規約を確認してください。無料プランでは商用利用不可の場合が多く、有料プランへの切り替えが必要です。
③ 個人情報の取り扱い
声は重要な個人情報です。データの保存期間や暗号化など、セキュリティ対策が明記されているサービスを選びましょう。
④ 言語・機能の制限
サービスによって対応する言語や音質、感情表現の精度には違いがあります。実際に利用して、自分の目的に合っているか確認することが大切です。
まとめ
自分の声をAIで合成できるサイトは、コンテンツ制作の可能性を大きく広げる魅力的なツールです。
選ぶ際には、音声の自然さやクオリティ、対応言語の種類、必要な音声サンプルの長さ、そして料金プラン(無料枠やクレジット消費量、商用利用の可否)を比較検討することが重要です。
今回ご紹介したサイトは、それぞれ異なる特徴や強みを持っていますので、まずは無料プランやトライアル期間を活用して、自分の声との相性や使い勝手を試してみることをおすすめします。