近年、テキストから動画を生成する「AI動画生成ツール」が注目を集めています。
その中でも話題になっているのが「Kling AI」。高度なAI技術で、誰でも手軽に高品質な動画を作れるのが特徴です。
この記事では、Kling AIを無料で使う方法、無料プランの機能制限などについてわかりやすく解説します!
目次
Kling AIとは
Kling AIは、中国の大手動画プラットフォーム「快手(クアイショウ)」が開発した動画生成AIです。
ブラウザから直接利用できるWeb版に加えて、iOS・Android向けのアプリ版も提供されています。
本格的な利用に向いているブラウザ版には、主に次の6つの機能があります。
- テキストから画像・動画・効果音を生成
- 画像から動画を生成
- 動画から効果音を生成
- AIバーチャル試着
- リップシンクAI
- 動画編集
最先端のAI技術を活用することで、入力内容に基づいてシーンを構築し、リアルで高品質な映像やアニメーションを短時間で作り出すことができます。
動画制作の知識や経験がなくても、誰でも手軽にクオリティの高いコンテンツを作れるのが大きな魅力です。
SNS向けの短尺動画からクリエイティブな作品制作まで、幅広い分野での活用が期待されています。
Kling AIを無料で使用する方法とは(ブラウザ版)
「動画生成AIを試してみたいけれど、いきなり有料プランに申し込むのは不安…」という方には、まず無料プランの利用がおすすめです。
多くのサービスでは体験版や無料プランが用意されており、Kling AIもそのひとつです。
Kling AIでは無料プランが提供されており、利用にはアカウント登録が必要となります。
作業ページにアクセスして機能を確認する段階までは登録不要ですが、実際に動画生成を始める際には登録が求められます。
現在は、新規アカウント登録を行うと166クレジットが無料で付与されます。
このクレジットを利用すれば、無料の範囲内でも、主要機能を一通り試すことが可能です。
Kling AIの無料版はどこまでできるか?(クレジット消費)
Kling AIでは、利用するたびに「クレジット」を消費します。無料プランで付与される「166クレジット」で、何ができるか見てみましょう。
✅ 動画生成(Video Generation)
動画を生成する場合、使用するAIモデルによってクレジットの消費量が大きく変わります。
| 機能 | Kling2.1 master | Kling2.1以前 |
| Text to Video | 5秒 → 60クレジット 10秒 → 120クレジット | 5秒 → 20クレジット 10秒 → 40クレジット |
| Image to Video | 5秒 → 100クレジット 10秒 → 200クレジット | 5秒 → 20クレジット 10秒 → 40クレジット |
| Multi-Elements | 利用不可 | 5秒 → 30クレジット |
※ Kling2.1 masterは、ハイクオリティで映画のような一貫性ある映像を実現するプレミアムAI動画モデルです。
※ Multi-Elementsは、テキストや画像入力を使って既存の動画を簡単にカスタマイズできる機能であり、Kling 1.6以前のモデルのみ対応。
✅ 画像生成(Image Generation)
1枚:2クレジット
一度に最大9枚まで出力可能
✅ 音声生成(Audio Generation)
1つの音声(5秒 or 10秒):4クレジット
デフォルトで一度に4つ出力(変更不可)
✅ AI試着(AI Try-On)
1出力:5クレジット
1回の操作で最大4つまで出力可能
✅ リップシンク(Lip Sync)
5秒以内:5クレジット
無料版で付与される166クレジットは、画像生成であればある程度使えますが、動画生成ではすぐに消費してしまいます。
Kling AIの無料版の機能制限について
Kling AIの無料版には、以下の4つの機能制限があります。
1. 品質の制限(動画生成)

無料版では、動画生成時の出力品質は「Standard」のみ利用可能で、「Professional」を選択できるのは有料版に限られます。
この差が画質や細部の仕上がりに大きく影響します。例えば「Professional」ではノイズが少なく、より滑らかな映像を得られるのに対し、無料版の「Standard」では解像感や細かい描写の表現力に限界があります。
そのため、本格的に高品質な映像を制作したい場合は、有料版の利用がおすすめします。
2. 生成速度が遅い
Kling AIの無料版は、動画の生成に非常に時間がかかるという大きな制約があります。
実際に試した人からは「生成が終わらない!」といった声も多く、1本の動画に丸1日かかるケースもあるようです。
一方、有料版では処理時間が大幅に短縮されます。無料版で3時間かかっていた動画が、有料版ならわずか1分ほどで完成したという報告もあります。
急いで動画を作りたい場合や、頻繁に利用する場合は、有料版のほうが圧倒的に効率的です。
3. 透かし(ウォーターマーク)の表示

Kling AIの無料版で生成した画像や動画には、必ず右下に白文字の「Kling AI」ロゴが透かしとして入ります。
個人利用で試す分には問題ありませんが、YouTubeやSNSなどで公開する場合には目立ってしまい、作品の完成度を損なうこともあります。
特に、ビジネス用途や高品質な作品を制作したい場合は、ロゴなしで出力できる有料版の利用が必要ですね。
4. 同時生成数の制限(動画生成)

Kling AIの無料プランでは、一度に生成できる動画は1本のみです。
これに対し、有料プランでは最大4本まで同時生成できるため、複数の候補を比較して自分の要望に合った動画を選ぶことが可能です。
無料プランでは気に入らなければ再度生成をやり直す必要があり、その分作業効率が大きく低下してしまいます。
Kling AIの有料版の価格について
Kling AIの無料プランを試してみて、機能が物足りないと感じた場合は、有料プランを検討するのがおすすめです。
料金プランは複数あり、クレジットの付与量によって料金が変わるので、ご自身の利用スタイルに合わせて最適なプランを選べます。
✅ 月間プラン・年間プラン(サブスク)

クレジットは使い放題ではなく、プランごとに利用可能なクレジット数が異なります。年間プランを選ぶと、月額換算で割安になるのがメリットです。
✅ クレジット購入(買い切り)

必要な分だけクレジットをまとめて購入でき、引き換え後2年間利用可能です。「毎日は使わないけれど、必要なときにしっかり使いたい」という方に向いています。
✅ ギフトカードの購入
まとめ買いでお得に利用できる仕組みです。サブスクリプション向け、買い切り向けの両方に使えるため、柔軟性が高いのが特徴です。
どのプランが最もコストパフォーマンスに優れているかは、個人の使用頻度や目的によって異なります。
日常的に利用する方はサブスクリプション、必要なときだけ使いたい方はクレジット購入、といったように、自分に合ったプランを選ぶのがベストでしょう。
感想
Kling AIは、そのリアルな物理表現(重力や慣性などの自然な動き)と滑らかな動きで、動画生成AIの中でも特に高い品質を誇ります。
無料プランが用意されているため、その実力を気軽に体験できるのも魅力です。
しかし、本格的にKling AIを活用したいのであれば、無料版の機能制限がネックになるかもしれません。
より本格的に動画を制作したい方は、有料プランを検討する価値が十分にあります。

