最近では、「一枚絵を動かす」というAI技術が注目を集めています。
AIは、画像内のオブジェクトを認識して、その動きを予測することに基づいて、静止画に動きを加えて、動画のように見せることができます。
今回は、イラストや写真など様々な画像をAIで動かすためのWEBサイトを無料から有料までまとめて紹介します。
目次
(1)AIで画像を動かすためにおすすめのWEBサイト
ここから、おすすめのAIで画像を動かすサイト7選をピックアップしてご紹介していきます。
1. KLING(クリング)
【提供元】:Kuaishou(クアイショウ)
【アカウント登録】:必要
【言語】:英語
【商用利用】:可
【無料プランの透かし・ロゴ】:あり
【動画の長さ】: 5秒(無料)/10秒(有料)
【スマホアプリ】:あり
【公式サイト】:https://klingai.kuaishou.com/
KLING(クリング)は、中国の企業である快手(Kuaishou)によって開発された動画生成AIです。
【テキスト ⇒ 動画】、【画像 ⇒ 動画】、【動画編集(まもなく登場)】と3つの主な機能を統合しています。
【画像 ⇒ 動画】を使えば、様々な種類の画像(人物、自然、風景、食、ほか各種イメージ写真から、絵画などのアート作品、イラストまで)から、物理法則に矛盾がなく、動きに破綻がない動画を生成できます。
また、「画像 + テキストプロンプト」を組み合わせて使うこともできるので、自分好みの動画を再現しやすい点も魅力的です。
KLING AIの大きな特徴は、他社のサービスと比較して生成される動画の精度が高く、完成度が高い点です。一部の人々の間ではOpenAIの動画生成AI「Sora」すらも超えていると言われています。
無料プランでは、1日あたり66ポイントのクレジットが付与されます。動画生成には10ポイントを消費するため、1日に6回以上の動画生成が可能です。
2. Dream Machine(ドリームマシン)
【提供元】:Luma Labs
【アカウント登録】:必要
【言語】:英語
【商用利用】:可
【無料プランの透かし・ロゴ】:あり
【動画の長さ】: 5秒
【スマホアプリ】:あり
Dream Machineは、Luma AIが開発した、テキストプロンプトや画像から動画を生成するAIです。
Googleアカウントさえあれば、無料で5秒間の高品質でリアルな動画を生成することができます。
滑らかな動きと細部までリアルな描写を実現でき、映画のようなカメラワークも再現でき、多くのユーザーから動画の破綻が少ないと高く評価されています。
使い方は簡単で、画像をアップロードして動画生成ボタンをクリックするだけです。これで数分以内に本格的な品質の動画が手に入ります。
画像をアップロードする際に、プロンプトも合わせて入力すると、細部までこだわった描写を実現できますが、処理にかなり時間(数時間以上)がかかるのでナシです。
無料プランでは毎月30個の動画を最大1080pの解像度で生成できます。有料プランに移行すれば、最大4K解像度の動画を多く生成できるようになります。
3. Runway Gen-2
【提供元】:Luma Labs
【アカウント登録】:必要
【言語】:英語
【商用利用】:可(有料のみ)
【無料プランの透かし・ロゴ】:あり
【動画の長さ】: 4秒
【スマホアプリ】:なし
【公式サイト】:https://runwayml.com/
Runwayとは、動画生成AIを開発するアメリカのスタートアップです。
Googleからも投資を受けており、現在もっとも注目を集めているAI企業の1つと言えるでしょう。
RunwayはこれまでにいくつかのAIモデルをリリースしており、画像から動画を生成する場合、Gen-2を利用することになります。Gen-2の無料会員でも4秒の動画を25回生成できるクレジットが与えられています。
Gen-2を実際で使ってみると、「高速」、「高効率」、「自然な動作」というメリットを享受できますが、画像によっては人間の顔に歪みが生じることがあります。
一方、Gen-2に比べて、Gen-3は動画の画質・一貫性・精巧さが大幅にパワーアップしていますが、文章 → 動画にのみ現在は対応しています。今後、Gen-3には、画像から動画を生成する機能が追加されることが期待されます。
4. Cutout.Pro
【提供元】:LibAI Lab
【アカウント登録】:不要
【言語】:英語
【商用利用】:可(有料のみ)
【無料プランの透かし・ロゴ】:あり
【動画の長さ】: 3秒
【スマホアプリ】:なし
Cutout.Proとは、AI(人工知能)を活用した画像編集プラットフォームです。
背景の削除、画像補正、背景の拡張、AIアートの生成、証明写真の作成、一枚絵の写真を動かすなど様々なAIツールを統合しています。
Photo AnimerというAIツールを使えば、ポートレート、フィギュア、 スケッチ、絵画、漫画、彫像といった画像をアニメーション化することができます。
その中に、被写体が人物で、顔が映っている写真であれば効果が出やすいと言われています。
ただし、生成できる動画の長さは3秒と短く、顔の表情しか変化せず、まだ開発段階にあるという印象を受けます。本格な動画を生成したい場合、Cutout.Proはまだまだ機能不足を感じられます。
アカウント登録しなくても利用できますが、便利な機能を利用していくためにアカウント登録をおすすめします。
5. Vidnoz AI
【提供元】:LibAI Lab
【アカウント登録】:不要
【言語】:日本語
【商用利用】:可
【無料プランの透かし・ロゴ】:あり
【動画の長さ】: 3秒
【スマホアプリ】:なし
Vidnoz AIは、AIアバターやAI音声読み上げがメインの機能であるWEBアプリケーションです。
実に、AIで画像から動画を生成する機能も実装しています。
無料版では、画像から3秒間の動画を生成できます。人物は自然な歩行や手を振るなどの動きを見せますが、顔の輪郭が歪んだり、体が不自然に伸び縮みしてしまうことがあります。また、元画像と比較して動画全体の明るさが30%程度低下し、やや暗く感じる場合があります。
また、生成した動画に対しては、「Zoom in(ズームイン)」「Edit(編集)」「Share(共有)」という機能も利用できるます。
また、アカウントがなくても画像 → 動画機能がお試しで使えますが、生成した動画をダウンロードするには登録が必要です。
(2)AIで画像を動かすサイトの選ぶポイント
AIで画像を動かすサイトを選択するとき、以下のポイントをチェックしましょう。
✅ 機能性(性能)
- 人間や物体に対しては自然な動きを生成できるか。
- 表情の変化、体の動き、背景の動きなど、様々な表現を実現できるか。
- 動きの速度、範囲、表情などを細かく調整できるか。
✅処理速度(作業にかかる時間)
- 処理速度が速いと、画像のアップロードから動画生成、そしてダウンロードまでの時間が短縮でき、作業効率が向上し、ストレスなく利用できます。
✅使いやすさ
- 使用言語は日本語に対応するか。
- 操作が簡単で、直感的に理解しやすいか。
✅料金体系や利用制限
- 無料で利用できる範囲や機能を確認する。
- 必要な機能が有料プランに含まれているか、料金体系を確認する。
✅プライバシーとセキュリティ
- 画像やデータの取り扱いに関するプライバシーポリシーとセキュリティ対策がきちんとしているか。
(3)最後に
いかがでしょうか?
本記事で紹介したサイトは、基本的に無料でも試すことが可能なので、手軽に始められます。
上記の選ぶポイントを押さえて、自分に最適な「画像を動かすAIサイト」を選ぶことが大切です。
筆者の場合、KLINGは圧倒的にリアルで高品質な動画を生成してくれるので、一番おすすめします。
クリエイティブなプロジェクトや本格的な使用を考えている場合には、KLINGを検討したいと思います。