【2025年】Premiere Proでピンボケを補正する4つの方法|画質を上げる

Premiere Proでピンボケを補正する方法

ピントが甘い映像は、どうしてもパッとしない印象になってしまいます。

Adobe社のPremiere Proを使えば、そういったピンボケでぼんやりした動画もくっきりと補正できる可能性があります。

今回は実際にピンボケした動画を使いながら、Premiere Proでその補正方法を解説していきます。

Premiere Proの標準機能でピンボケを補正する方法

プロのレタッチャーにお願いしなくても、少しピンボケしているくらいなら、Premiere Proに標準搭載されているエフェクトを使うことで、ある程度ピントを補正することが可能です。

1.「アンシャープマスク」エフェクトを使った補正方法

「シャープ」エフェクトは手軽に使える反面、細かなディテールを確認しながら調整するのが難しいという欠点があります。

そこでおすすめなのが、「アンシャープマスク」エフェクトです。こちらを使えば、シャープさをより細かくコントロールできるため、自然で効果的なピンボケ補正が可能になります。

①. タイムラインパネルに、ピンボケを補正したい素材を配置します。

「アンシャープマスク」を適用

②. エフェクトパネルで「アンシャープマスク」と検索し、該当フェクトをクリップにドラッグ&ドロップします。

③. エフェクトコントロールで、以下の3つの項目を調整していきます。

「アンシャープマスク」の設定項目を調整
  • 適用量:シャープネスの強さを設定します。数値を上げるほど効果が強くなりますが、上げすぎには注意が必要です。
  • 半径:シャープネスを適用する範囲を調整します。映像のぼやけ具合に応じて設定しましょう。
  • しきい値:どの部分にシャープを効かせるかの感度を決めます。ノイズを抑えながら、必要な部分だけをくっきりさせることができます。

今回のケースでは、「量」を50、「半径」を25に設定することで、アーティファクトの発生を抑えながら、十分にシャープな映像に補正することができました。

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2.「Lumetriカラー」を活用した補正方法(テクニック)

ボケ補正といえばシャープ系エフェクトが中心ですが、「Lumetriカラー」で色味や明るさなどを調整することで、視覚的にシャープな印象を与えることも可能です。

特に、色が薄くてぼんやりした映像に効果的で、ログ素材やLUTが適用されたクリップにも活用できます。

しかし、「Lumetriカラー」は多くの設定項目があるため、初心者の方には少しハードルが高く感じられるかもしれません。

そんなときは、「基本補正」セクションにある「自動」ボタンを活用するのがおすすめです。

これをクリックするだけで、露光量・ホワイトバランス・コントラストなどをPremiere Proが自動で調整してくれます。

自動カラー補正の手順

①.「ウィンドウ」メニューから「Lumetriカラー」を選択します。

「Lumetriカラー」を選択

②. タイムラインで補正したいクリップを選択します。

③. 基本補正セクションにある「自動」ボタンをクリックすると、Premiere Proが自動でカラー補正を行います。

「自動」ボタンをクリック
メモ
自動補正を適用した後も、「基本補正」セクションのスライダーを使って微調整が可能です。自動補正の度合いを調整したり、各設定項目を細かく調整したりすることで、映像にメリハリが生まれ、ピンボケの印象を軽減できます。

After Effectsと連携して高度なピンボケを補正する方法

Premiere Proだけでは補正が難しいピンボケ映像も、After Effectsとの連携で高度な補正が可能です。

After Effectsに搭載されている「アップスケール (ディティールを保持)」エフェクトは、AIテクノロジーを活用し、低解像度の映像を高画質化しながらぼやけたディテールを補完できるため、ピンボケ対策としても有効です。

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連携して補正する手順(Premiere Pro → After Effects連携)

①. Premiere Proのタイムラインで補正したいクリップを右クリックし、「After Effectsコンポジションに置き換え」を選択します。

「After Effectsコンポジションに置き換え」を選択

②. After Effectsが自動で起動し、対象のクリップがコンポジションとして読み込まれます。

③.「エフェクト&プリセット」パネルで 「アップスケール(ディテールを保持)」 を検索し、コンポジションに適用します。

「アップスケール(ディテールを保持)」を適用

④. エフェクトコントロールで、「シャープネス」や「ディテール」などの項目を調整して、ピンボケを補正します。

「シャープネス」や「ディテール」などの項目を調整

⑤. 設定が完了したらAfter Effectsのプロジェクトを保存して閉じると、Premiere Pro側に自動で反映されます。

この方法はすでにAfter Effectsをお持ちの方に向いている手法です。ピンボケ補正のためだけにAfter Effectsを新たに導入するのは、コスト面であまり現実的ではないかもしれません。

Premiere Pro以外のAIツールでピンボケを補正する方法(プロ級)

Premiere ProやAfter Effectsでも、ある程度のピンボケは補正できますが、顔や細部が大きくぼやけた映像には限界があります。

特に人物の顔など、繊細なディテールが求められる場合は、AIを活用した外部ツールの使用がおすすめです。

中でも「Topaz Video AI」は、ぼやけた顔や被写体を高精度に復元できるプロ向けのAIツールです。

従来の編集ソフトでは難しかったレベルの補正も可能で、手間をかけずにクオリティを高めたい方に最適です。

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Topaz Video AIを使ったピンボケ補正の手順

①. Topaz Video AIを起動し、補正したい動画をドラッグ&ドロップで読み込みます。

補正したい動画をTopaz Video AIに読み込む

②. 右側の設定メニューで「Enhancement」を有効にします。ピンボケを補正する場合は、「Focus Fix」を選択してください。オプションは「Off」「Normal」「Strong」の3つがあり、映像の状態に応じて「Normal」または「Strong」を選びましょう。

「Focus Fix」を設定

※画質も向上させたい場合は、出力解像度の設定も調整可能です。元の映像が1920x1080pであれば、2倍に拡大するのがおすすめです(画質と処理速度のバランスが良い目安です)。

Topaz Video AIの検証画像

③. プレビューで仕上がりを確認し、問題がなければ書き出しを実行します。書き出しが完了すれば作業は終了です。

Topaz Video AIの使い方動画高画質化ソフト「Topaz Video AI」の使い方・設定方法を分かりやすく解説!

まとめ

Premiere Proでのピンボケ補正には、以下の方法があります。

  • Premiere Proの標準機能:軽度のピンボケなら、「アンシャープマスク」や「Lumetriカラー」で手軽に補正できます。
  • After Effectsとの連携:より高度な補正には、「ディテールを保持 アップスケール」エフェクトが有効です。
  • 外部AIツール:重度のピンボケや、繊細なディテールを復元したい場合は、「Topaz Video AI」のような専門ツールがおすすめです。

映像の状況や目的に合わせて、最適な方法を試してみてください。

ご注意
大きくピントが外れていたり、映像の情報量が極端に少ない場合は、たとえプロレベルのAIツールを使っても補正効果には限界があります。過度な期待はせず、必要に応じて再撮影も検討することが大切です。

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